シネマフィルム”MARIX”の販売中です
カメラのキタムラの旗艦店 新宿 北村写真機店では、映画フィルムならではの写りをお楽しみいただける135mmカラーネガフィルム”MARIX”を販売中です。
人気のシネマフィルム販売してます!
新宿 北村写真機店 1F Style & Goods では、135mm カラーネガフィルム ”MARIX” の販売しております。
本記事では、MARIX とはどのようなフィルムなのか、作例や写りの特徴を紹介します。
MARIX 最短当日で現像可能です
今回紹介する 3 種類はすべて当店で最短当日で現像できるフィルムなので、撮影後はぜひ当店までお持ち下さい!
もちろんスマホへの高画質なデータ転送も受付しております。
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MARIX フィルムってどんなフィルム?
シネマフィルムとは
“MARIX” は株式会社クラウドックが、映画用フィルムとして人気の “kodak vision3” を一般現像処理を可能にするために、カーボン層を除去する加工を施したシネマフィルムです。
シネマフィルムとは一般的に、上記のように映画用フィルムを写真用フィルムの現像プロセス (現像規格C-41) で処理可能にするために加工したフィルムを指します。
シネマフィルムと聞くと、大人気の Cinestill 社のカラーネガフィルム を思いつく方も多いと思います。”MARIX” は Cinestill 社のカラーネガフィルムと同等といえるフィルムとなっており、映画用フィルムならではの描写がお楽しみいただけます。
では、そもそも映画用フィルムと写真用フィルムは何が違うのか、また、なぜ加工が必要なのでしょうか。
映画用フィルムと写真用フィルムの違い
映画用フィルムとは、その名の通り映画撮影時に使用するフィルムを指します。
デジタルで撮影することが主流である現代において、その味わい深さからか「LA LA LAND」や「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」に見られるように、今もなお映画業界ではフィルムでの撮影が採用されています。
一方、写真用フィルムはスチール (静止画) 撮影時に使用するフィルムです。
シネマフィルム制作においてなぜ加工が必要なのか
映画用フィルムと写真用フィルムでは、フィルムに塗布されている層が異なり、そのため現像方法も異なります。
具体的には、映画用フィルムはフィルム巻き上げを潤滑にするため、また静電気やハレーション(強い光が当たった部分が白くぼやける現象)防止の為に “レムジェット” と呼ばれるカーボン層が塗布されています。
映画用フィルムの現像プロセス (現像規格ECN-2) には、このカーボン層を除去する工程が含まれていますが、写真用フィルムにはカーボン層は無いため、この工程は含まれていません。
その為、映画用フィルムをそのまま写真用フィルムの現像プロセス(現像規格 C-41)で流すと、剥がれたカーボン層による現像処理液の汚染や現像機の故障、他のネガフィルムへのダメージに繋がります。
つまり、異なる現像プロセスに対応させるために加工が必要というわけです。
撮影時の注意事項
シネマフィルムは上記のようにカーボン層を除去している関係で、感光しやすいフィルムです。特に裏蓋に情報確認窓があるカメラで使用すると光線被りが発生することがあります。それらの機種を使用する場合は、確認窓を黒いテープで覆うなど光を遮断するようにしてください。
感光しやすいのはシネマフィルムの特徴でもあり、感光写真も時に味のある作品に仕上がりますが、意図しない過度な感光を避ける為、ご認識をお願いいたします。
100D、400D、800T の表記が意味すること
パッケージに表記されている” ISO100D・ISO400D・ISO800T ” は、「ISO+数字」はフィルム感度、「D・T」 は色温度を表しています。
フィルム感度とは?
フィルム感度とは、フィルムの光に対する感度のことで、光を感じる能力の強さを数値で表しています。
数値が小さいほど必要とする光量は多く、数値が大きいほど必要とする光量は少なくすみます。
数値が小さい 100 は 800 と比較するとより多くの光が必要ですが、粒状感(ザラザラ)が少なく解像感が高いことが特徴です。明るい屋外での撮影などに適しています。
反対に数値が高い 800 は 100 と比べて粒状感がある代わりに明るく撮れるため、夜や暗い室内での撮影に適しています。
ISO 100 → 明るい屋外
ISO 400 → 屋外、曇りの日、窓際などの光の入る明るい屋内
ISO 800 → 曇りや雨などの暗めの日中屋外、夜の街頭下など
ちなみに ISO は International Organization for Standardization (国際標準化機構) の略で、国際的に取り決められたフィルム感度の表示方法です。
ご自身が撮影される環境にあったフィルム感度を選んで撮影してください。
名前についているD(Daylight)とT(Tungsten)とは?
パッケージに表記されている “100D” や “800T”の、 DとTは色温度(色味)を意味しており、Dはデイライト・Tはタングステンの頭文字です。
- D(デイライト)は、晴天の野外で撮影するのに適しています。蛍光灯や電球など室内では赤い色味になります。
- T(タングステン)は、デイライトとは逆に白熱電球を基準としており、室内や街頭の下などでの撮影に適しています。屋外で撮影をすると青い色味になります。
MARIX フィルムの作例
1. MARIX Color movie NegaFilm 100D (36枚/24枚)
MARIXの中でも新商品として登場した常用感度ISO100のカラーネガフィルムです。
感度100ならではのなめらかな粒子性と、ややくすんだ写りが特徴的なフィルムです。原色に近い色の被写体も少し落ち着いた色味で写ります。
また、強く光が当たった箇所は、赤く滲みがでます。MARIX らしい特徴の一つです。
2. MARIX Color movie NegaFilm 400D (36枚/24枚)
ISO 400 なので、曇りの日や明るい室内など様々なシーンで使用できる汎用性の高いフィルムです。
こちらもややくすんだ色味で写り、全体的に暖色よりの暖かい雰囲気に仕上がります。
ISO 100 同様に強い光が当たった箇所は、じわっと滲みが出てシネマティックな写りを演出してくれます。
3. MARIX Color movie NegaFilm 800T (36枚/24枚)
800Tはタングステンフィルムなので、 100D、400Dとガラッと印象が変わります。
青みがかった色味が、よりシネマティックな写りを演出してくれます。
また ISO 800 なので夜の撮影もお楽しみいただけます。作例のように街頭がたくさんある都会の街を撮影してみてはいかがでしょうか。
最後に
MARIX は、新宿 北村写真機店にて現像・スマホ転送(データ化)・プリントを受け付けております。また、最短当時お渡しが可能ですので、撮影後はぜひ当店にお持ちこみください。
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また、MARIX やその他フィルムの作例は、当店の Instagram にて日々投稿しております。ご購入時の参考にぜひご覧ください。
※店内混雑状況や受付時間によっては当日お渡しができない場合もございます。